おもてなし 礼儀作法コンテスト

音羽の坂こども園開園から2年後を目標として、園児による”おもてなし 礼儀作法コンテスト”を行いたいと考えています。

おもてなしとは、おもても裏もない心で心地よく一緒に過ごそうと、相手を思いやることであり、シンプルでこの上なく優しいものです。究極の優しさ、思いやりなのです。

その思いやりとは堅苦しいものではなく、特定の人にだけに必要なものでもなく、まるで普通のことであり、日常で自他ともにハッピーになれる魔法のようなものなのです。

これは私が仕事をしていても感じます。相手を思いやる心がある人は仕事でも一歩先を考えて行動できるのでさすが!と頼りになります。
優しさと思いやりを仕事に表現できたら一流です。

「頭を使うな 心を使え」

我が社の社員に伝えてることの一つです。

頭だけで考えると一見きちんとできてるように見えるのですが、よくよく考えるともっと工夫できることがたくさんでてくるのです。

この書類を受け取った相手がどう感じ、何を疑問に思い、どんな行動をとるのかと、想像すると仕事は限りなく工夫できます。

これぞまさに日常にこそ相手を察する力、思いやりが求められます。

思いやりの心をいつも常にちょっと持っている人と、それを知らない人では人生の中での人との関わり方が違うし、顔つきまでも変わってくるでしょう。

相手の心を感じられる人こそ、感受性が高いと思います。今、目の前の相手は、どんな感情か?嬉しい?気まずい?迷ってる?悔しい?相手の心を感じることが信頼関係を築く一歩にも繋がります。

仕事の世界で言えば、営業職ならまずわかりやすくこの感受性は大切ですし、多くの場合リーダーにも求められる要素です。結婚しても、夫も妻もお互いに思いやりが必要ですから夫婦生活でも同じかもしれませんね。(笑)

私が今までの出会いを通して、悪い人というのは少なくて、お付き合いすれば良いところがたくさんあるのですが、その思いやりの表現方法を知らないがゆえに相手に誤解を与えたり、勘違いされてきちんと評価をされていない人は多いことがあります。

「私はこんなに頑張ってるのに、会社や上司はわかってくれない。きちんと評価してくれない」なんて嘆く人もいますが、わからせるまでやり抜くプロ意識がない人までをも救うことができる体力がある会社はこのご時世どれだけあるのか?

いや、救っても結局、「わかってくれない。こうしてくれない」という不平不満体質(くれない族)な人はどんなに恵まれてもその有り難さに気づけないので、価値観が変わらない限り、やはり行ったり来たりです。

一番もったいないのは、本来持っているその人の素晴らしいものを、相手に伝える表現する方法を知らないことです。

心は形に表さないと伝わらないんです。

音羽の坂では、私の人生の師匠である川口芳子先生の監修する格式高い礼儀作法のお稽古がありますので、ぜひ大切なことをこどもたちに日頃から伝えていきたいと考えてます。

こどもは3歳まではインプット、そこからはどんどんアウトプットできるようになりますので、幼い園児さんは、始めは見て真似てという程度ですが、3歳になる頃からのアウトプットが楽しみですね!

お稽古の内容はその時の月齢に合わせてですが、将来的に行う内容の一部をご紹介しますね。

玄関での靴の脱ぎ方
風呂敷の包み方(四角いもの、丸いもの、ペットボトルを包むなど)
手土産の渡し方
お箸の使い方
和室での振る舞い方
座布団の扱い方
浴衣や洋服のたたみ方
お茶の頂き方
コートの脱ぎ方
テーブルマナー
四季に合わせた行事
などなどです。

幼い頃から無理に押し付けるように教えるのではなく、日常の中のことを題材にして、楽しみながら身につけていきます。
その子の人生の肥やしになれば素晴らしいですし、品格や教養につながればと思っています。

”出来なければいけない。”
ではなく、”こんなやり方もあって楽しい!”

というこどもの好奇心をくすぐりたいですね。

そしてコンテストという発表の場面を作り、誇らしく発表するこどもたちの笑顔を想像しながら、私たち先生はお稽古に励むのです!