その人の”アタリマエ”を変えることは難しい

人財育成に携わる中でこんな事があります。

お客様(経営者)から、社員のプロ意識を高めて女性たちから発信する明るい風土も創り、更に強い会社にしていきたいとご要望を頂き、事務の女性社員対象にビジネスマナー研修(職場での気持ち良い挨拶やコミュニケーション、電話応対など)をしていました。

メンバーの努力のおかげでとても良い効果が出てきたのですが、その中のある一人の女性から会社とその研修に対して反発が出たのです。
「私は販売員やサービス業としてこの会社に勤めたわけじゃないのになぜ人に気を遣ったり笑顔を振りまいたりしなきゃいけないのですか?なぜ研修を受けなきゃいけないんですか?」

ベテラン事務員の方ですがその企業では、社員教育の試みは初めてだったのです。

ということは本人からすると、今まで許されてきたことがなぜ今さら変わるのか?となるわけです。

大なり小なりこういった問題はあります。ここからもわかるように、出来上がった価値観や、その人にとっての”アタリマエ”を変えることは非常に難しいことであり大変なのです。(本人の意識で変わるケースは多々あります!)
だから私はこどものうちに”良いアタリマエの習慣”を身に付けさせたいと願います。

挨拶、笑顔や態度など、初めに許されたことを後から、あれは違うのよというと混乱しますので早くから良い習慣に触れさせていきたいです。

そしてその一番の近道は保育士がその背中を見せることですね。